笑ったときに歯茎が見えすぎてしまう「ガミースマイル」の治療
笑ったときや話しているときに歯茎が大きく覗いてしまう症状が「ガミースマイル」です。『歯茎が気になってしまい人と話すのが苦手』『思い切り笑うことができない』などのお悩みから治療を望まれる方の多い症状です。当院のガミースマイル治療は、患者様の症状やご希望などによって、耳介軟骨移植する根治手術もしくはボトックス注射を選択します。
ガミースマイルの治療法には「手術」による根治治療と「ボトックス注射」の2種類があります。
注射の手軽さはありますが、どうしても半年程度で効果がなくなってしまうため一度で解消されたい方や重度の方には手術をおすすめしています。まずはカウンセリングにて患者様の症状の程度を医師が確認し、患者様のご希望やスケジュールなどをしっかりとお聞きして治療法をご提案します。ご不安なことやご不明な点があれば些細なことでもお話し下さい。
ご自身の耳の軟骨を採取し、鼻と上唇の間の内部に移植することで、移植した軟骨がストッパーのような役割を果たし、上唇が上がりづらくなり、歯茎が見えづらくなる治療です。一度の手術でガミースマイルを根治することができます。
耳介軟骨を移植する部位(上口唇)と、耳介軟骨を採取する部位(耳の裏側)に局所麻酔注射をします。 麻酔注射は極細の注射針で行い、さらに注射前にも麻酔クリームを塗布し、痛みを最小限に抑えます。
移植するための耳介軟骨を採取します。 耳介軟骨移植では比較的大きな軟骨が必要で、耳甲介(耳の中央の窪んでいる部分)から軟骨を採取します。その際には耳の裏側を皮膚切開し、軟骨を採取します。 採取した分の軟骨はなくなりますが、この手術で使用する程度の量であれば聴力にはまったく影響がなく、日常生活にも支障はありません。また耳の見た目も変わることはありません。
まずは耳の裏側の皮膚を切開します。この傷跡は術後徐々に目立たなくなります。
板状の軟骨をくり抜いて採取します。フレームワークを残して軟骨を採取するので、耳の形が変形することはなく、また耳の機能に影響が出ることはありません。
採取後、傷跡は細い糸で縫合します。耳甲介の軟骨を採取した部分に血液が溜まらないように、軟膏ガーゼを丸めて約1週間詰め、耳表面はガーゼで覆い保護します。
採取した耳介軟骨を挿入・移植するためのポケットを作るため、右の鼻の穴の中を切開し、鼻の下から上唇まで皮下剥離します。
右の鼻の穴の中を切開します。
鼻の下から上唇まで耳介軟骨を挿入・移植するためのポケットを作るため、皮下剥離する。
鼻下に作ったポケットに耳甲介軟骨を移植します。
右の鼻の穴の中の切開部分から耳甲介軟骨を挿入する。
鼻柱基部から上口唇にかけて耳甲介軟骨が入った状態です。
移植した耳甲介軟骨がストッパーのような役割を果たすため、上唇が必要以上に上がらなくなり、笑ったときに歯茎が見えづらくなります。
笑ったりしたときに上唇の上がりが抑えられるため、以前のように歯茎が大きく露出することはありません。また手術によって表情が引きつったり不自然になることはありません。とても自然な口元にすることができます。もちろん、普段の笑っていないときの顔も手術前と変わることはありません。
耳の後ろや鼻の中など目立ちにくい場所を最小限の切開で治療を行っており、切開した部分は術後に徐々に目立たなくなっていきます。
自身の軟骨を採取しますが、そのせいで耳の形が変形することはありません。また聴力などの機能に影響が出ることはありません。
シワ治療でも使用されるボトックスには、筋肉の動きを弱める効果があります。この薬剤を上唇の上げ下げをコントロールしている筋肉(上唇挙筋群)に注入し、ガミースマイルの原因である上唇の過剰な収縮力をおさえます。その結果、歯茎の露出は抑制されガミースマイルが治療できます。 注入後約2~7日で効果が現れ6ヵ月程度持続します。 メス不要で薬剤を注入するだけの治療なので、ダウンタイムが最小限ですが、効果を持続させるためには継続して治療を行う必要があります。
※局所麻酔代、施術後の処方薬(痛み止めの薬等)一切込みの記載です。
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